血漿AVP基準値の新旧乖離

以前の三菱化学メディエンスのキットと新しいヤマサのキットのAVP測定値の相関性は非常に高いと言われていた。

しかし、実際には以前に作成された血漿AVPの正常範囲と、最近の高木らの論文結果の正常範囲とでは大きな乖離がある。

下記のように、高張食塩水負荷試験の結果が緑線の場合、旧基準では分泌低下となるが、新基準では正常範囲となる。

さらなる検討が必要と思われるが、現時点では新基準に従うのが賢明と考えられる。

         新正常範囲はTakagi et al.  Endocrine Journal 2019 EJ19-0224.をもとに作成