GS-441524

 

 *すぐにGSが必要な方は、次のページその次のページを参考にしてください。

 

 ・GS-441524RNAウイルスの合成阻害

GS-5734の前駆物質で、GS-5734より構造が簡単。やはりGilead Sciencesが製造。

一番上のサイトにも書かれているように、現在FIPの治療薬としては最も有望と思われる。

 

UC Davisの論文

Efficacy and safety of the nucleoside analog GS-441524 for treatment of cats with naturally occurring feline infectious peritonitis

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30755068

https://journals.sagepub.com/doi/pdf/10.1177/1098612X19825701

 

ココアがFIPになったときは、この薬のことを知りませんでした。

それが一番の心残りであり、このページを作ろうという動機となりました。

 

GC376とGS-441524は、ともに中枢神経系への移行はよくないため神経症状主体のFIPに対しては高用量が必要。

 

GS-441524の用法・用量

・通常は4mg/kg、1日1回皮下注を12週間。

・神経症状がある場合は5~10mg/kgまで増量。

・投与後数日で症状の改善がみられれば、ステロイドなどGS以外の薬剤は中止可能

 

 

以下、FIP WarriorsというFacebookのグループに掲載された資料集です。

(リンクはうまく機能しかないかもしれません)

 

General FAQs About Treating FIP Using GS-441524 as posted by FIP Warriors using GS

https://www.zenbycat.org/blog/general-faq-about-treating-fip-using-gs-441524

 

FIP WarriorsによるFAQ(2019.9.26)

FAQ about treating FIP using GS-441524

 

GS-441524を使用する際のFAQ(by Dr. Pedersen)

General questions about administering GS-441524 via injection

 

Neurological and ocular(by Dr. Pedersen)

https://ccah.vetmed.ucdavis.edu/sites/g/files/dgvnsk4586/files/inline-files/Neurological%20FIP%20v5.pdf

 

Frequently Asked Questions About Using GS-441524 (Answers are Dr. Pedersen’s word-for-word responses to email questions he has received from patients treating with GS441524)

 

Understanding Feline Infectious Peritonitis

(Niels C. Pedersen, DVM, PhD)

 

 

FIP Cure & Palliative Treatments

 

 

ダウンロード
FIP GS Warriors FAQ.pdf
PDFファイル 4.6 MB
ダウンロード
Dr.-P-FAQ .pdf
PDFファイル 164.2 KB
ダウンロード
Dr P on Relapses and Post-GS Treatment.p
PDFファイル 185.8 KB
ダウンロード
Neurological FIP v5 (002).pdf
PDFファイル 188.5 KB
ダウンロード
An update on feline infectious peritonit
PDFファイル 319.9 KB
ダウンロード
pedersenfipinterview9-10-08.pdf
PDFファイル 384.1 KB
ダウンロード
General Feline Infectious Peritonitis Re
PDFファイル 615.6 KB

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Gilead Sciences社は日本法人もある。

 

しかし、治療薬としてはまだ承認されていないため、black marketで主として中国製品が出回っていて憂慮されている。

ただし、中国製の非正規品が多いのは、必ずしも営利目的だけではなく、中国のペット熱の高まりとFIPの発症増加による必要性の急増によるものとのこと。したがって、非正規品でも実際に効果のある場合が多い。

 

正式ルートかどうか不明だが、下記のように欧米の多くの試薬メーカーが販売している。

いずれも粉末であり、注射用の溶解液の作製にはそれなりの知識・技術が必要。

(後述のFIP Warriorsの投稿を見ても、自分で溶解している人はほとんどいないようです。)

 

調整法:上記論文より

GS-441524 was provided by Gilead Sciences as a pure and highly stable powder and diluted to a concentration of 10 or 15 mg/ml in 5% ethanol, 30% propylene glycol, 45% PEG 400, 20% water (pH 1.5 with HCI). The mixture was placed in sterile 50 ml glass injection bottles, agitated until in suspension, and then placed in a sonicated water bath for 5–20 mins until clear. 

 

また、上記論文では2~4mg/kgを連日12週間投与であり、トータルで1000mg/匹とすると数千ドル以上とかなり高価。

 

https://www.carbosynth.com/carbosynth/website.nsf/(w-productdisplay)/764C3F4998BB33CE802583770050EC54

 

https://medkoo.com/products/27317

http://www.raystarbio.com/products/gs-441524.html

https://aobious.com/aobious/enzyme-inhibitors/9908-gs-441524-.html

 

 上記サイトにはGS-441524の分子構造も記載されています。

 

中国製では注射薬もあるようで、実際に使用する場合はこちらのほうが現実的と思われます。

http://picdeer.com/mutianasia

https://www.facebook.com/Mutian-ASIA-801346880247796/?tn-str=k*F

 このMUTIAN IIの場合、1瓶 5ml (85mg)で379ドルだそうです。

箱の説明では体重1kgあたり0.3~0.6mlを1日1回注射だそうなので、3kgとすると1瓶で4, 5日分と思われます。

(17mg/mlなので、0.3~0.6ml/kgは5.1~10.2mg/kgであり、UC Davisの原法より多めです。)

 

セラーによると、通常のウェットタイプでは0.3ml/kg、ドライで神経症状が出ている場合は0.5ml/kgで1週間後に用量調整。

 

中国製では経口薬(MUTIAN X)もあるそうです。

 100mgのカプセルが注射液の0.3ml分で、体重1kgあたり100mgを内服。

 

注射薬は注射部位の痛みがかなり強いらしく、ときに化膿したり炎症が問題になることもあるそうですが、ネコに薬を飲ませるのは大変なので、いずれも一長一短と思われます。ただし、経口薬のほうが割安のようです。

 

しかし、経口薬は吐いてしまうこともあり、特に治療開始時には食欲不振や下痢のために経口薬では吸収が不確実となる可能性もあります。

その点、注射のほうが効果は確実なので、最初は注射薬で始めて、様子を見ながら途中から経口薬に切り替えるという方法を考えてもいいかと思われます。(個人的な意見です)

 

 

MUTIAN Xはチュールに混ぜてもいいそうです。

食前に投与し、吐くのを予防するため、極少量のフードや水と与え、投与後は30分~1時間は食事をさせないそうです。

 

しかし、吐き気のためにMUTIAN Xの継続が難しく、注射(MUTIAN II)に戻るネコもときどきいるようです。そのため、現在は吐き気が軽減されたカプセル製剤が発売されています。

 

MUTAIN Xを飲むと異常に食欲が亢進したりすることもあるそうですが、MUTIANのセラーによるとステロイドのような食欲増進薬は入っていないそうです。ただし、使用者によるとマタタビのような匂いがするという感想もあります(MUTIANのセラーによると、マタタビではなくハーブが入っているようです)。

 

原則は12週間の投与ですが、実際には血液データなどの治療経過が良ければ8週間程度で投与終了してもいいようです。

 

 

MUTIAN社の統計によると、早期/中期の段階に発見して投薬すれば 3ヶ月後の生存率が90%あるそうです。末期の段階で投与した場合の生存率は50%以下だそうです。特に、ドライで神経症状がある場合は、予後はあまりよくないとのことです。

 

後述のようにUC DavisのDr. Pedersenも、非正規品のGS-441524で多くの猫が助かっていることを認めていますし、FB groupのFIP Warriorsでもたくさんの猫の回復例が紹介されています。

 

 

日本の動物病院でも、すでにGS-441524を治療に用いている施設もあるようです。

HPの写真を見ると、ここもMUTIANのようです。

 

 

他の一般的な動物病院でも、ネコの飼い主が自主的にGS-441524を入手すれば、基本的に治療に使用してくれる場合が多いと思われます。

(ただし、獣医歯会からは動物病院に対し、中国製のGS製品を使用しないようにとの通達が出ているとの話もあります)

 

なお、動物用医薬品の個人輸入が認められるのは、飼い主が自分の動物に使用する場合、あるいは獣医師が自己の診療に使用する場合のみです。

日本国内での販売や譲渡も禁止されています。

動物の所有者が自己所有の動物に使用するために動物用医薬品等を輸入する場合 :農林水産省

 

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以上述べたように、現時点ではGC376とGS-441524、特にGS-441524が治療薬として最も有望と思われます。

しかし、この両者ともまだ治療薬としては承認されていません。

そもそも、Gilead社は、GS-5734がエボラの薬としてFDAの承認を得るまでは、GS-441524のラインセンスを他社に与える気はないようです。

それに、GS-441524にしても、先の論文は、たかだか31匹のネコを用いた研究で、プラセボ対照試験もなく、しかも用法・用量・投与期間もほぼ単一、副作用のチェックも不十分と、薬の開発としてはまだ初期の段階と言わざるを得ません。

とはいえ、その結果は十分期待を抱かせるもので、多くのネコがFIPから回復しています。

しかし、研究を継続して治療薬として承認されるためには多額の研究費が必要となります。

 

 

そこで、UC Davisの研究を支援するNPO組織としてはSave Our Cats and Kittens from Feline Infectious Peritonitis (SOCK FIP)があります。

Web site上で寄付を募り、UC Davisの研究費をサポートしています。

Dr. PedersenをはじめとするUC Davisの研究者もそのメンバーとなっています。

もともとは、1974年にネコ白血病ウイルス(FeLV)の研究支援のために結成された歴史ある組織だそうですが、現在ではFIPの研究支援を目的としています。

 

 

また、 Peter Cohen(カリフォルニアの建築家で、自宅をネコの理想郷になるように改築し、20匹以上の保護ネコと暮らしている:House Of Nekko(ネコ))は、GC376やGS-441524が早く治療薬として一般に出回るよう、UC Davisの研究をサポートするために、ZenByCatというNPOをつくり、一般から寄付を募っています(基本は毎月10ドル)。

FIP WARRIOR VIDEO

 

 

ZenByCatのHPには、GC376やGS-441524によってFIPが治ったネコが数多く紹介されています。

https://www.zenbycat.org/fip-warriors

 

 

非正規品にはいろいろなリスクがあるのは確かです。

しかし、世間で流通している非正規品の多くは実際に効果があるようです(ただし、かなり高価です)。

なので、正規品の入手が困難な現状では、ZenByCatは非正規品のGC376あるいはGS-441524の使用に反対する立場ではなく、支持しています。むしろ、非正規品の中でも信頼できる製品の情報共有を呼び掛けています。

Peter Cohen自身、もし今、自分のネコがFIPにかかったら、非正規品でも使用するだろうと明言しています。

Why ZenByCat now supports the use of unregulated versions of GC376 & GS441524 to fight FIP

June 25, 2019

 

Dr. Pedersenの非正規品に対する見解  2019/6/18 改訂版

Black market production and sale of GS-441524 and GC376

(Peter Cohenによると、非正規品の使用に反対するものではなく、情報提供が主目的だそうで、4/26の初版より受容的な内容になっているように思われます。)

 

Dr. Pedersenも非正規品で多くのネコが助かっていると認めています。

We now know that hundreds, if not thousands, of cats around the world are now being successfully treated for FIP using black market obtained drugs. 

 

 

以下、参考までに。

Peter Cohen氏からのメールを本人の許可を得て転記します。

ネコにFIPが疑われたときは、2つのFacebook groupに入るといいそうです。

(ただし、このグループ同士はあまり仲が良くないそうです。)

 

・FIP Fighters:FIPの診断、治療など全般 

  2009年創立

 (非正規品の使用には否定的だったが最近は、やや変わりつつあるらしい)

  

・FIP Warriors using GS:非正規品の入手、使用法、治療経過

  2019年の3月にできたグループで、現在のメンバー数は2000人以上

 (最近、FIP Warriors に名前が変わったようです)

         

 

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While there are no current trials for these drugs (GC376 and GS441524)  that I am aware of, these drugs are being sold by unregulated companies online.

 

If you suspect your cat has FIP, I recommend you join two Facebook groups.

 

The first is FIP Fighters.   They have many knowledgeable people who can help you confirm FIP (misdiagnosis is not uncommon).  I strongly urge you to use this group to confirm your cat truly has FIP.  

 

If FIP is confirmed and you want to explore using the off-market drugs, please join FIP Warriors using GS.    Robin Kintz or any of the other admins on that site can help you find online sales outlets that have been selling viable drugs.   They also have lots of people using them so they can help you with how they are administered.    If you have the money (between $6,000-$10,000 but price is dropping) there are many people having success.   But keep in mind because these drugs are unregulated there is no guarantee.

 

Please tag ZenByCat in both groups so I can follow.   

 

Lastly, these two groups do not really get along (we are working to fix that) so best to not mention you are in the other group on each site.

 

FIP Fighters site:

https://www.facebook.com/groups/fipfighters/

 

FIP Warriors using GS

https://www.facebook.com/groups/158363205096283/

 

Here is a link with some updated and historical data on the two drugs:

https://www.zenbycat.org/about-fip

 

As always, I am happy to answer any questions.

Sincerely,

peter

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Please feel free to share this information with anyone else you might know facing FIP.   I understand the cost will be too high for most people, but I feel strongly that people should at least know of the choice to try these drugs.   I also want to make sure people do not stop funding needed research in the mistaken idea that FIP is cured.   Cheaper faster drugs are needed, as well as a definitive test for FIP, and hopefully even a vaccine.   

 

Sincerely,

 

peter

 

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なお、FIP Warriors using GSによると MUTIAN , MARK's, Andy's, Shireの4つのブランドが検証済みでお勧めだそうです(いずれも中国製)。

ただし、後述のように、現在はMARK'sとAndy'sは販売を中止しています。

 

In early August, four GS "brands" were affirmed by FIP Warriors. They are known as Mutian II, Mark's, Andy's and Shire. According to the group's administrator, random samples of all four were tested in a lab in June, and found to match the concentrations and biological activity advertised by the suppliers. 

   VIN NEWS(August 21, 2019)より

 

MUTIANはこの中では高価ですが、保証もしっかりしているようです。

 

General FAQs About Treating FIP Using GS-441524 as posted by FIP Warriors using GS

 

Q: Why are the prices so varied?

 

A: The different manufacturers charge different prices. Think of it like Rolls Royce and Toyota. Both great cars but very different price points. Mutian brand which sells for $358 per bottle guarantees a cure if you use their products for 12 weeks.If your cat relapses or isn’t cured, they will provide free treatment until the cat is cured. They also offer oral medication. See next page for details on the oral meds.The second brand that charges $80 per bottle is a bit newer to the market but is also working well for the cats in our group currently using it. Both were tested for biological activity at a leading US university lab and appeared to be as advertised. You may see additional brands of FIP treatment in other FB groups but we have not tested those and do not endorse them.

 

 

FIPを発症した場合は、早期に治療を開始するのが重要なので、FIP Warriors using GSでは、注文した薬品が中国から届くまでは、メンバー間で融通しあったりもしているようです。

(繰り返しますが、個人輸入したものを日本国内で他人に販売・譲渡するのは違法です)

 

 

注射薬の一番の問題は注射時の痛みで、局所麻酔薬を使うなどしてもあまり効果はないようです。どのブランドのものでも大きな差はないようですが、MUTIANが一番粘度が低く、痛みも軽いようです。

 

なお、GSのblack marketといっても、MUTIANのセラーによると、MUTIAN は中国農業部で薬品/飼料などの商品で生産販売許可を登録した正規会社だそうです。Andy'sやMark's、Shireなどは個人販売だそうで、会社情報もないということだそうです。

 

 

続きは次のページになります。